0)はじめに
いろいろ計算しました。
目次
キープ基準から考えるバーンの土地枚数
部族の炎を入れるサンプル土地基盤と確率
1)キープ基準から考えるバーンの土地枚数
デッキに採用する土地枚数はキープマリガンの判断基準に影響すると考えています。
上の表は色を問わずデッキに採用した土地枚数から何枚初手に来るかを表したものです。一般的なバーンのリストは土地20なので32%程度で土地2枚なわけです。
希望としてはいつでも7枚キープができればいいのですが高望みはせず、このゲームにはマリガンがありますので採用土地枚数の目標としては「1マリガン以内でキープできる」確率が満足いくものになっていればよいことにします。
さて、マリガンを悩まず行えるのは土地が0枚の時と6枚7枚の時。土地だけでキープを判断するとしたら2枚3枚4枚はキープするでしょう。問題は土地1枚と土地5枚です。
土地1キープは良くないというのは経験上ありますが計算してみるとやはりよくなさそうでした。
トップからどのように引くかを表したもので、先手後手で見るべき部分は変わるものの土地20枚の採用では先手後手問わず40%で2ターン目に土地が置けません。土地土地と引かないと手札を使いきれないことが想像できるので概ねマリガンしそうです。ただ、後手の場合のみ2ターン目にカード2枚引けるので60%程度で土地が追いつくと思えば自分が入れたサイドカード等の初手の強さや相性差でキープも検討しそうです。
次に土地5についてです。
バーンというデッキがマナカーブ通りに展開するデッキではないので土地土地からスペル土地までは価値なし。スペルスペルのみマリガンしなくてよかったことになるものの、その場合もマリガン後の土地2~4枚とスペル枚数的に同じかそれ以下。先の表と照らし合わせてもマリガンかと。
以上を踏まえると初手は土地2~4枚がキープでマリガン後は2~5枚なら良しといったところ。ダブルマリガンは厳しいので。それを考えると以下のように。
1マリガン以内のキープは土地20枚でも93%近くできるようです。7枚キープの確率は20枚と22枚にやや開きがあるものの全体としては2%程度になっており20枚で十分そうな気がします。ただ7枚キープできる確率を重視する場合は好み分かれそうです。
この章の結論としてはバーンの土地枚数は20枚で満足、ということになりそうです。
2)部族の炎を入れるサンプル土地基盤と確率
ショックランドしかなかったモダンにトライオームというフェッチできる3色ランドが登場しました。それによってこの《部族の炎》を入れられるかも、と思ったわけです。パターンとしては以下の2つがあるでしょう。
サンプルA
土地20
9 山フェッチ
3 赤白ショック
1 赤白黒トライ
1 赤緑青トライ
2 山
4 赤白ファスト or キャノピー
サンプルB
土地20
10 山フェッチ
3 赤白ショック
1 緑青黒トライ
2 山
4 赤白ファスト or キャノピー
目標としては「土地3枚の時に《部族の炎》が機能する」ということとします。本体に打つことを考えるとゲームの後半になりますから。
概算してみるとサンプルAの場合は5点になるのが58%、4点になるのが18.5%。サンプルBの場合は5点になるのが78%、4点になるのが8.5%。ただこの場合初手土地2枚で緑青黒トライがあるととんでもなくテンポ悪くなるわけですがそれが10%あるので手放しには喜べません。
しかし、土地3枚でも85%以上で4点以上出せるのは魅力的。それ以降のターンなら概ね5点でしょう。2マナで4点飛ばせるものは《ボロスの魔除け》と《火炎の裂け目》しかないはずなのでそれでクリーチャーにも当たるのは文句ありません。ただ、ネックになるのは実質タップイン無色マナとなってしまうトライオーム。普通のバーンでは全部赤シンボルで唱えるスペルばかりで無色マナの使い道がないのでこのままでは負担が大きいかと。
したがって《頭蓋割り》の枚数を増やしたり、赤ダブルのカードを減らしたり、《無謀なる衝動》のような無色マナを使えるカードをいれたり、といった工夫が必要そうです。試してみる価値はありそうです。
この章の結論としてはサンプルBのような緑青黒のトライオーム(これは赤白ショックの逆)を採用すると巧くいきそうだが、その場合もトライオームからのマナを有効活用できるようにデッキ全体を見直す必要あり、ということになりそうです。
3)次回の予定
指輪物語のカードからピックアップして考えます。
4)さいごに
8月ごろに下環境のノーチェンジを含む禁止制限告知があるのでそわそわ。