0)はじめに
変わった5-0リストがあったのでそれをもとに。
1)リストの紹介
MO モダン5-0リストから。
https://www.mtggoldfish.com/deck/5888117#paper
特筆すべき点は2つ。
・赤単である点
・《轟く怒り/Thunderous Wrath》を採用している点
今回はこの《轟く怒り》を考えてみようかと。
上記リストは採用が1枚のみでしたが、赤白にして4枚積んだ5-0リストもあります。
https://www.mtggoldfish.com/deck/5760400#paper
もしかしたら新時代に突入するかもしれません。
2)《轟く怒り》を採用しているデッキの特徴
さすがに奇跡せずに使うのは困難なのでオーソドックスな赤白バーンには珍しいカードが採用されています。
・火遊び/Play with Fire
赤単のリストに採用されていたもの。占術1により少しでも奇跡を起こそうと頑張っています。最低限Cre.をどかして殴る点でも1マナIns.で使い勝手は悪くないでしょう。ただ先のリストは奇跡1枚なのでそのために1マナ2点を4枚も積むなら赤白にして《ボロスの魔除け/Boros Charm》を採用したほうが良さそうに思います。
・ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon's Rage Channeler
以前使ったことがありますが昂揚しない場合は本来効かなかったタフ1いじめに当たってとんでもないです。最終的には《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》のほうが裏目がなく安定して使いやすかったです。
・ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble
チャネラーと合わせて。確かにここまですればマッチの中で奇跡することはありそう。チャネラーの昂揚問題もクリアできそうでよし。
・激情/Fury
初手にあった場合の利用価値として。実際問題として初手にあった場合に必ずマリガンするか使えないカードとして実質マリガン状態になった場合、そのあとに《轟く怒り》の奇跡が起きたとしても手札2枚で5点換算なので全然嬉しくない。枚数を4枚採用するつもりならなんらかの処理手段が必要。1枚ならまあどっちでも良さそう。
その他、キャノピーランドの登場によりデッキトップ操作はできないものの相手ターンに引けるようになった分もとから奇跡は起きやすいデッキといえるでしょう。
3)《轟く怒り》採用の問題点
思いついたものを列挙します。
・初手に引く可能性
これは枚数を多く入れれば入れるほど起きる問題で、なんらかの処理手段が必要です。《ヴォルダーレンの美食家/Voldaren Epicure》で捨てればいいかとも思いましたがこれではあまりにもやせすぎています。5点のために弱めのカード入れていたらデッキ全体としては弱くなってしまうので難しいところ。この部分を回避するには採用する枚数を抑えるのが一番良いでしょう。
・時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler
本来待機の《裂け目の稲妻/Rift Bolt》しか当たらなくてきつくなかった3テフェに奇跡が刺さってしまう問題が新たに発生します。
その他、衝動的ドローを採用しにくくなる点やキャノピーランドをメインで起動するプレイに裏目が発生する点等があります。
初手に来たらマリガンとなってしまうリスクもありますが、代わりに土地の問題等でマリガンした場合、手札が1枚減ってしまうわけですが5点火力はおよそ手札2枚分相当なのでマリガンに強くなる意味合いもあります。
特にロンドンマリガンの施行により、マリガン後の手札に来た際にはボトムに送れるので1枚のみの採用ならマナのない1ターン目のドローで奇跡誘発してしまうリスクもなくなることになります。
4)まとめ
こうしてみると1枚だけ採用するのはそんなに悪くなさそうです。今流行りの《乱動する渦/Roiling Vortex》メイン4枚型は《乱動する渦》というカードと自分のプレイが合わないので《轟く怒り》1枚とあとちょろちょろで組んでみようと思います。
5)さいごに
最近パウパーを楽しんでいるのでいずれ。