働きアリ@働かない

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『指輪物語:中つ国の伝承™』カード私評[多R]

一行のリーダー、アラゴルン
指輪関係しなくても+1/+1カウンターを周りにも与えるのは雰囲気良し。《光輝王の野心家/Luminarch Aspirant》のようなカードも相性良いし、人間なのも部族デッキにおしゃれ枠として入れてもいいかも。ただ指輪絡んだほうが能力活かしやすいので構築で使うなら他に指輪関係を用意する必要がありそう。

統一王、アラゴルン
黒抜き4色なだけあって能力は豪快。ただMod.には《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》がライバルとしているので厳しいか。アリーナならフェッチがない分オムナスが使いにくいのでこちらでもいいかも。カードが増えるのは白い呪文だけなので白軸で組むのだろうか。多色の呪文を唱えるとフィーバーなので5色の《統べるもの、ジョダー/Jodah, the Unifier》を据えた人間レジェンドデッキのようなデッキならしっかりと機能するかも。

人の子の女王、アルウェン
横を守る《無私の救助犬/Selfless Savior》と比べても大して引けを取らない。前者は軽さとマナのかからない点が優秀だがこちらも自身が破壊不能を持っているためSor.除去2発でターンまたいで除去って行くことは難しくなっている。戦闘面でもサイズアップと絆魂で有利に進められるのは嬉しい。ただ実際問題として、下環境でIns.除去がないデッキはほとんどないので効果的に働くことは少ないだろうがこの手のカードを欲した時には一考の余地はありそう。

ドゥリンの禍、バルログ
フェッチがあるMod.ならフェッチをため込むことでラガバン等による宝物を絡めて3ターン目に土地フェッチフェッチ宝物でキャストできる。フェッチや宝物がこのカードに関しては2マナ換算できるので早出しできる気もする。速攻とかなりのブロック制限があるので2パンで14点。相手のフェッチの具合では稲妻圏内なのでターン帰ってくればリーサルは現実的ではある。pigはちょっと地味だが目をつぶろう。《業火への突入/Infernal Plunge》や《よろめく怪異/Shambling Ghast》とくっつけて早出しデッキはややロマンが過ぎるかもしれないが、想起との相性を考えてピッチコストも兼ねて赤黒想起で試してみてもいいし、猫かまどと絡めてもいい。ぱっとここまで思いつくのでMod.で使われそうな気が。

ドゥリンの扉
複数誘発しないのは《軍団のまとめ役、ウィノータ/Winota, Joiner of Forces》を反省してのことだろうか。ただウィノータがMod.でめったに活躍していないところを見るにMod.では厳しそう。アリーナでもHis.ではミンスクブーがいるので厳しい。使うならアルケミーで。

医術の大家、エルロンド
占術XでX体強化。除去に対してもドローでカバーできるのでカードは強そう。過去の青緑のカードも大概+1/+1カウンターをごちゃごちゃしていたのでその系統と思ったら性能はいい。《造命師の動物記/Lifecrafter's Bestiary》と合わせて使いたい。

恐れを知らぬ騎士、エオウィン
単純に大物を除去。すごい。これで赤系の目の上のたん瘤だったシェオルをCre.でもテンポ良く処理できる。アリーナでなら見ることはありそう。Mod.では状況を選ぶものの《濁浪の執政/Murktide Regent》、赤黒想起、《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》、《残虐の執政官/Archon of Cruelty》などあてどころはありそうなので赤白系のデッキ、例えばバーンのサイドに試されるかも。

イシリアンの領主、ファラミア
奪われないけど除去が効く統治者みたいなCre.。Ctrl.ミラーでお互い除去抜きあった時に入れたら面白いだろうが、普通のデッキに入れるには力不足かと。

アノールの焔
モード2つ選べたらかなり強いがそうでなくともIns.2ドローなので全然かまわない。3マナ5点があるので対Cre.にはカウンターみたいなものだと思えばシンボル軽くなって2色になった《大魔導師の魔除け/Archmage's Charm》ともいえる。さすがに使われそう。

ロスロリアンガラドリエル
普通に使うと占術しても大して《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》と変わらない気が。1ターンに複数回上陸することが可能になるカードだと思う必要がありそう。《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》と合わせて先の緑の《指輪、南へいく》を唱えると土地を2枚置けるうえに占術3出来るのでうまくいけばコブラから3マナ出る計算に。他に指輪カードがないと占術出来ないので使いにくそうではある。気軽に指輪できるカードが必要だが《指輪、南へいく》だけだと足りない印象。

灰色のガンダルフ
基本的には4回唱えるとデッキトップに戻る。デメリットな雰囲気もあるが除去に対応して躱せる面も。ただ5マナと重いのでMod.では使いにくい。マナ構えて出たら除去するのは困難だと思うし残ったらかなり厄介なシステムCre.なのでアリーナなら青赤Ctrl.を組む理由づけになるかも。ただ質の高い1マナIns.が一定数必要。

死を悼む復讐者、ギムリ
自軍が死亡するたびサイズアップする。1ターンに3回達成すれば6/5破壊不能で格闘が可能に。《物騒な群衆/Unruly Mob》に毛が生えたものと思いきやサイズはもともと3マナ3/2。アリーナでは悪くないサイズ感。Mod.だと1回上がっても稲妻を抜け出せないのでどうなのか。ただ無限頑強やヨーグモスコンボのように無限ギミックに合わせればサイズ無限で格闘で盤面どかせて殴ってウィン。今後のカードプール次第でこの色の無限○○がでてきたらひょっとするかも。

誓言破りし者の王
能力の対象か全体除去でしか除去できないカード。スピリット全体が除去耐性を持つため相手をしたらかなり厄介。スピリットには《ドラグスコルの隊長/Drogskol Captain》がいるが使いたいカード次第では色を白黒にして白黒トークンらしいのも面白いかもしれない。

堕落した庄察頭、ロソ
制限はかけないもののけん制させるヘイトベア。自分がテンポよく動いても宝物を出せるのは嬉しい。ただ構築なら制限をかけるタイプのほうが好ましく、よほど宝物をうまく使う構築にしない限り出番はなさそう。

ローハン王家の小姓、メリー
2マナ2/2速攻。カードが引けないと《セロドンの一年仔/Cerodon Yearling》以下。アリーナなら《ロノムの発掘家、フェルドン/Feldon, Ronom Excavator》と組み合わせると良さそうだがMod.は厳しい。

城塞の近衛兵、ピピン
とうとうアリーナにもタップでプロテクションを与えるCre.がやってきました。《離反ダニ、スクレルヴ/Skrelv, Defector Mite》は相当それに近かったですがプロテクションではないのでブロック時には機能しない部分もあったがこれはそうではない。ただ2マナ多色となったのでそのあたりでうまく使い分けたい。このカード自体が護法持ちかつ兵士なのでアルケミーの兵士は結構パワフルな予感。

サムワイズ・ギャムジー
ターンでの回数制限がないので猫かまど系に入れれば0コストのサクリ台で無限コンボに。フード3つで墓地から回収できるのも歴史的とMod.では幅広く、フードデッキで挙げれば《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール/Asmoranomardicadaistinaculdacar》《地獄料理書/The Underworld Cookbook》《ウルザの物語/Urza's Saga》などがある。フードデッキの期待の新人。

多彩なるサルマン
護法が珍しく、余った土地や使いどころのないカードではすまない。除去打たれれば余ったハンデスとかでなければ1:2交換なので6マナ払ってガックシとはなりにくくなっている。能力は手札2枚使うと3枚分のスペルになるといったもの。ハンドアドバンテージ面ではもう1マナ足すと《偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifier》なのが気がかり。多人数のほうが墓地にあるスペルの枚数が多いはずなので盤面にあった欲しいスペルが見つかりやすい。EDH用かな。

冥王、サウロン
この護法はかなり払いにくい。伝説なんてCtrl.していないことは度々ある。デッキによっては0枚なんてこともあるだろう。場持ちの良さは分かったが能力は動員。もともと動員されていないと出てくるのは1/1なのでEDHならともかく普通の2人構築の戦闘で通るはずもない。別手段で指輪すれば手札捨てて4ドローは6マナで手札減ってきたところにかなり嬉しい。さらに指輪で1/1はかなりブロックされにくくなりそうだから動員のカササギも可能に。そして連鎖的にドロー。指輪関係のカードを少しでいいので無理なく入れられれば悪くないフィニッシャーになりそう。

サウロンの交換条件
3マナの《偏った幸運/Fortune's Favor》。3マナで最低でも2枚はゲット出来て指輪。指輪関係のCtrl.デッキなら悪くない気がする。それ以外だとカード1枚で2枚稼ぐものは他にもあるのでライバルが多い。

戦利品運び、シャグラト
換装持ちや相手の装備品もつけられる。トークンも出るしカードは決して弱くないのだが使いこなすデッキがない。大抵はだから何なのって感じになる。

ホビット庄の圧制者、シャーキー
Mod.だとフェッチ禁止マンでありながら自分がフェッチマンでもある。4マナだし構築では厳しい。

ウンゴリアントの末裔、シェロブ
到達のない蜘蛛は珍しい。接死を蜘蛛に付与するので蜘蛛を用意できれば食物化していくのは容易なはず。自身だけでもできるのでカードは悪くないが6マナと重いのでたまにアルケミーで見るかも。

役立つ案内人、スメアゴル
自身で指輪できるのはグッド。ここまで見てきてもそれができるカードは少なかった。指輪するたびに確定ランパン。相手がベルチャーなら勝ち。黒緑なのでサクリファイス手段にも長けているので指輪条件も達成しやすそう。総じて《ロスロリアンガラドリエル》より強そう。出たターンにも指輪できるかもで、それで最低ランパンなのでMod.でもそこそこ使えるかもしれない。

トム・ボンバディル
英雄譚がそこそこの枚数デッキに必要。先読を持つ英雄譚であればすぐに解決して捲ることも可能。《エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death》でリアニしてもすぐに捲ることは可能。こうしてみると英雄譚で噛みあうカードはそこそこありそうだが果たして構築で戦えるデッキになるのか。Mod.は《ウルザの物語/Urza's Saga》があっても厳しいはずでいけてもアルケミーな気が。